債務整理は自分もその一人

「私の好きな人ですか。中々にユニークな質問ですね平本さん。よろしいです、答えてあげましょう、私の好きな人は私に関わる全ての人達です。逆に言うと嫌いな人と言う概念はありません。人や生命や物など全てに対して私は敬意をもって接していきたいからです。後、男女の恋愛の好きな人は内緒でお願いします」と倉本綾子はそう言い平本君にウィンクを見せた。
「ありがとうございます」と平本君はぺこりとお辞儀をした。
倉本綾子は千両役者だと俺は言葉の返しに人間として奥深さを感じた。特殊能力開発センターとは一体どのようなものなのかと、何時の間にか真紀ちゃんとグルという説が自然と頭の中から消えていた。
倉本綾子の講演が終わり俺達は各々の仕事場に戻った。あの講演を聞き何人かは確実に倉本綾子に感化されているだろうなと思い、債務整理は自分もその一人になるのかなと感じながら仕事を行っていた。勤務を終え車に戻ろうとする俺の車に一人の女性の影が見えた。よく見るとその女性は海本真紀ちゃんであった。

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